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2025.02.11
リースバックのデメリットや注意点は7つ|メリットや後悔しないためのポイントもご紹介!
リースバックとは、自宅を売却した後も賃貸契約を結び、そのまま住み続けられる仕組みです。魅力的な方法の1つですが、注意点を理解し、慎重に検討する必要があります。
本記事では、リースバックのデメリットや注意点、メリット、後悔しないためのポイントをご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
リースバックとは?
リースバックとは、自宅を売却した後も賃貸契約を結び、そのまま住み続けられる仕組みです。まとまった資金を確保しながら、生活環境を変えずに済むため、住宅ローンの返済や資金調達に困っている方におすすめです。
この方法では、金融機関の融資を受けずに、所有していた住居を現金化しつつ、引き続き住み続けられます。売却後は賃貸契約を結び、家賃を支払う形で住み続けられるため、生活基盤を維持しながら資金を活用できます。
リースバックのメリットは3つ
次は、リースバックのメリットについて解説します。
- 売却した後も同じ家に住み続けられる
- 住宅ローンを早期完済できる
- まとまった資金ができる
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.売却した後も同じ家に住み続けられる
一般的な不動産売却では、売却後に新しい住まいを探す必要があり、引っ越し費用や手続きの負担が伴います。しかし、リースバックを利用すれば、売却後も家賃を支払うことで同じ家に住み続けられるため、生活環境を変える必要がありません。
高齢者や転居の負担を避けたい方にとって、安心して資金を確保しながら現在の住まいに留まれる選択肢です。
2.住宅ローンを早期完済できる
収入の減少や予期せぬ支出によって、住宅ローンの返済が厳しくなる場合があります。ローンの滞納が続くと、競売にかけられ、住み慣れた家を手放さなければなりません。
競売では、市場価格よりも低い金額で売却される場合が多く、ローンが残るリスクもあります。リースバックを利用すれば、自宅を売却して得た資金をローンの返済に充てられるため、完済の可能性を高められます。
また、売却後も賃貸契約を結べば住み続けられるため、新たな住まいを探す必要がなく、生活の安定を維持しやすいです。
3.まとまった資金ができる
不動産会社が直接買い取るケースでは、一般的な売却のように買い手を探す手間がなく、迅速な契約が可能です。リースバックを利用すれば、売却後も賃貸契約を結べば住み続けられるため、生活環境を変えずに資金調達ができます。
リバースモーゲージと異なり、リースバックで得た資金の使途には制限がなく、住宅ローンの返済や事業資金など、自由に活用できる点もメリットです。
リースバックのデメリットや注意点は7つ
次は、リースバックのデメリットや注意点について解説します。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.相場よりも買取価格が低い
リースバックを利用する際、自宅の売却価格は市場価格よりも低くなるのが一般的です。これは、買い取った業者がすぐに物件を再販できるわけではなく、将来的なリスクを考慮する必要があるためです。
多くのケースでは、市場価格の60〜80%程度での買取となります。売却後も住み続けられるというメリットはありますが、売却額を重視する場合には慎重な判断が必要です。業者ごとに買取価格の基準が異なるため、複数社を比較すれば、有利な条件で契約できる可能性が高まります。
なお、不動産の売却相場を知っておくべき理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:不動産の売却相場を知っておくべき理由とは?築年数ごとの売却相場や調べ方をご紹介!
2.家賃の支払いが発生する
売却後は、家賃の支払いが必要になるため、毎月の負担を考慮する必要があります。住宅ローンの返済義務はなくなりますが、家賃が新たな支出となるため、収入状況によっては負担が大きくなる可能性があります。
また、リースバックの家賃は市場相場より高く設定される場合もあり、契約前に十分な検討が必要です。長期的な住まいの安定性を考え、家賃の支払い計画を慎重に立てなければなりません。
3.相場より家賃が高くなる
リースバックの家賃は、一般的な賃貸物件と比較すると高めに設定される場合が多いです。その理由は、通常の賃貸物件の家賃相場ではなく、買取価格を基準に家賃が決められるためです。
リースバックでは、物件の買取価格と家賃が連動しており、買取価格が高いほど家賃も高くなります。このため、物件の売却額を重視すると、後々の家賃負担が大きくなる可能性があります。契約前には、将来的な支出を見据え、無理のない範囲で家賃設定を検討しましょう。
4.定期借家契約での契約となるケースが多い
賃貸契約には「普通借家契約」と「定期借家契約」の2種類があり、多くのリースバックでは定期借家契約が採用されています。これは、契約期間満了後の更新が保証されていないため、長く住み続けるつもりで契約したにもかかわらず、退去を求められる可能性があります。
契約を更新しながら住み続けたい場合は、普通借家契約を選択できるか事前に確認しましょう。契約内容を十分に理解し、自身のライフプランに合った選択を心がけてください。
5.家の所有権を手放さなくてはならない
リースバックを利用すると、自宅の所有権は買主である業者に移るため、自分の資産として自由に扱えなくなります。その結果、将来的に子どもへの相続は不可能となり、家を担保に融資を受けられません。
また、賃借人として住むため、リフォームや間取りの変更などを自由に行うのは難しくなります。しかし、固定資産税や都市計画税の支払い義務がなくなるというメリットもあるため、契約前にどのような制約が発生するのかを十分に確認しておきましょう。
6.買い戻し価格も相場より高い
リースバックでは、売却した自宅を将来的に買い戻せる契約が設定される場合があります。しかし、買戻し価格は売却時の金額よりも高くなるのが一般的です。
これは、不動産会社が取引にかかる諸経費や利益を上乗せするためで、通常、売却価格の1.1倍~1.3倍程度になるケースが多いとされています。このため、将来的に買い戻しを検討している場合は、契約時に具体的な条件を確認して、無理のない資金計画を立てなければなりません。
7.住宅ローンが残っていると利用が認められない可能性がある
リースバックは、得た資金の用途に制限がないため、住宅ローンの完済を目的として利用可能です。しかし、売却価格が住宅ローンの残債を下回る場合、ローンを完済できず、金融機関の了承が得られない場合があります。
そのような場合でも、不足分を自己資金や別の方法で補填できれば、リースバックの契約を進められます。契約前に買取価格と残債のバランスを確認して、資金計画を慎重に立てましょう。
リースバックで後悔しないためのポイントは3つ
次は、リースバックで後悔しないためのポイントについて解説します。
- 複数の会社に見積を依頼する
- 契約書の内容をしっかりと確認する
- 希望の条件は口頭だけで約束しない
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
複数の会社に見積を依頼する
1社だけの見積もりでは、提示された買取価格や家賃が適正かどうか判断しにくいため、複数の業者の条件を検討すると、より納得のいく契約を結びやすくなります。
また、契約内容や将来の住まいに関する不安に丁寧に対応してくれるかも業者選びの大切なポイントです。慎重に選ぶと、安心してリースバックを進められます。
契約書の内容をしっかりと確認する
リースバックを利用する際は、賃貸期間の長さや更新の可否、将来的な買い戻しの条件など、自分の希望が反映されているか慎重にチェックしましょう。家賃や敷金の有無、契約終了後の対応、修繕の負担範囲なども事前に確認しておくと、予期せぬトラブルを防げます。
契約後の変更は難しいため、不明点は契約前にしっかりと質問して、納得したうえで契約を進める必要があります。
希望の条件は口頭だけで約束しない
リースバックを利用する際、買い戻しに関する条件は必ず書面に残すことが大切です。口頭での約束だけでは、あとから条件が変更されたり、認識の違いが生じたりする可能性があります。
買い戻し価格や期限については、業者と明確に合意し、契約書に明記してもらいましょう。契約時にしっかりと確認を行うと、将来的なトラブルを防ぎ、安心して取引を進められます。希望条件がある場合は、必ず書面に残すようにしましょう。
不動産の売買や賃貸借で「ビリーフ」が選ばれる理由
参考:ビリーフ株式会社
「ビリーフ」が不動産の売買や賃貸借で選ばれる理由は、幅広い専門家との連携によるトータルサポートが手厚いためです。司法書士や税理士などのプロフェッショナルと協力して、不動産の売買や査定、相続に関する資産運用まで包括的に対応しています。
さらに、不動産コンサルティングマスターの資格を持つスタッフが、実務経験を活かして信頼性の高いアドバイスを提供しています。
ハウス リースバック デメリットでよくある3つの質問
最後に、ハウス リースバック デメリットでよくある質問について紹介します。
- 質問1.リバースモーゲージとの違いは?
- 質問2.リースバックの流れは?
- 質問3.リースバックを検討するタイミングは?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.リバースモーゲージとの違いは?
リバースモーゲージは、自宅を担保に金融機関から融資を受け、契約者が死亡した際に不動産を売却して返済する仕組みのローン商品です。リースバックと同様で、自宅に住み続けられる点は共通していますが、資金の受け取り方や対象条件が異なります。
リースバックは不動産を売却して、売却代金を一括で受け取りますが、リバースモーゲージは融資の形で資金を受け取ります。また、リバースモーゲージは高齢者向けの制度で、対象年齢や担保条件が制限される点も特徴です。
質問2.リースバックの流れは?
リースバックの流れは、以下のとおりです。
- リースバック会社に査定を依頼
買取価格と家賃の見積もりを受け取る。業者によって条件が異なるため、複数の会社から見積もりを取り、比較検討する必要がある
- 契約の締結
提示された条件を確認して、有利な会社と契約を結ぶ。売買契約と賃貸借契約を締結すると、手付金として売買代金の10%程度が支払われるのが一般的
- 賃貸の開始
契約完了後に物件の引渡しが行われ、売却代金を受け取るとともに、賃借人としての居住が開始される
質問3.リースバックを検討するタイミングは?
リースバックは、さまざまな状況で活用できる資金調達の方法です。たとえば、老後資金を確保したい場合、自宅を売却してまとまった資金を得ながらも住み続けられるため、生活環境を変えずに安心して老後を迎えられます。
また、住宅ローンの負担が大きくなり、返済が困難になった際にも、リースバックを利用すればローンを完済して、家賃を支払う形で同じ住まいに住み続けられます。さらに、住み替え資金や相続対策にも活用でき、資産の現金化によって円滑な財産分与を実現する手段としても有効です。
なお、いらない家を処分した方がいい理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:いらない家を処分した方がいい理由とは?処分する方法や注意点、よくある質問までご紹介!
まとめ
本記事では、リースバックのデメリットや注意点、メリット、後悔しないためのポイントをご紹介しました。
リースバックは、まとまった資金を確保しながら、生活環境を変えずに済むため、住宅ローンの返済や資金調達に困っている方に最適です。リースバックで得た資金の使途に制限がなく、住宅ローンの返済や事業資金など、自由に活用できます。
しかし、相場よりも買取価格が低く、家賃として支払う額が高く設定される場合が多いです。定期借家契約が採用されているため、契約期間満了後の更新が保証されておらず、退去を求められる可能性があります。
自宅の所有権は買主である業者に移りますが、将来的に買い戻せる契約があり、買い戻し価格が相場よりも高い価格を支払わなければなりません。さらに、売却価格が住宅ローンの残債を下回る場合、ローンを完済できず、金融機関の了承が得られない場合があるため、注意が必要です。
また、リースバックで後悔しないためには、複数の会社に見積り依頼を依頼して、比較しましょう。契約書の内容はしっかりと目を通して、希望の条件は契約書に追記してもらうのがおすすめです。
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