2024.06.21

家の寿命は何年?長く住み続けるコツや寿命を感じた場合の選択肢を詳しく紹介します!

家の寿命は何年?長く住み続けるコツや寿命を感じた場合の選択肢を詳しく紹介します!

家の寿命は、建築材料の特性やメンテナンスの質によって異なります。築10年が経過すると、初めてメンテナンスや修繕が必要になる場合が多いため、日々のチェックで小さな劣化に気づくことが大切です。

本記事では、家の寿命や経年劣化しやすい箇所、長く住み続けるコツについて解説します。また、寿命を感じた場合の選択肢やよくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

監修者

家の寿命は何年?

家の寿命は何年?

住宅の耐用年数は、建築材料やメンテナンスの質によって大きく異なりますが、一般的な目安としては以下のとおりです。

  • 木造住宅:約30年
  • 鉄骨住宅:30年~60年
  • 鉄筋コンクリート造の建物:40年~90年

木材や鉄骨、鉄筋コンクリートのそれぞれの特性と、適切なメンテナンスが建物の寿命に大きく影響を与えます。また、日本では家を建て替えるタイミングが約30年とされていますが、ライフスタイルの変化や住み替えの需要によるものです。

耐用年数と寿命の関係

耐用年数とは、資産が経済的に利用可能な期間、つまり減価償却が可能な年数を指します。これに対し、寿命は物理的な耐久性や使用可能な実際の期間を示し、その建物や設備が利用できる限界までの期間です。

建物の耐用年数は税務上の計算で用いられ、この期間が過ぎれば、帳簿上の価値はゼロとなります。一方、実際の寿命は、品質や機能が維持され修理される限り延長可能です。そのため、耐用年数が過ぎても、建物が直ちに使用不能になるわけではありません。

【築年数別】経年劣化の症状

【築年数別】経年劣化の症状

次は、経年劣化の症状を築年数別で解説します。

  • 築10年
  • 築20年
  • 築30年

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

1.築10年

築10年が経過すると、初めて本格的なメンテナンスの必要性が出てきます。この時期には、外壁や屋根に現れるひび割れやサビ、塗装の剥がれ、水回りの設備の劣化などが多い傾向です。

これらの問題は目に見える範囲で発生する場合が多いため、早期発見と迅速な対処が大切です。適切なメンテナンスは家の寿命を延ばし、住環境を快適に保つため、予防的な修理と定期的な点検が欠かせません。

2.築20年

築10〜20年が経過すると、見えない部分の劣化が進行し始めます。具体的には、排水管の老朽化や損傷による水漏れ、床下の損傷などが目立つようになるため、設備の交換や修理が必要になります。

さらに、屋根の修繕も考慮しなければなりません。これらのメンテナンスを怠ると、建物の寿命に悪影響をおよぼす可能性があるため、適切な対策が求められます。

3.築30年

築20〜30年が経過すると、以前に実施したメンテナンスが再び必要になります。外壁や屋根、水回りの部分は定期的に点検し、必要なら修理を依頼しましょう。

また、この時期は家庭のライフスタイルが大きく変わる時期でもあります。たとえば、子どもが独立したり、高齢の親の介護が必要になったりするため、将来を見据えた大規模なリフォーム、バリアフリー化の検討が推奨されます。

家で経年劣化しやすい箇所

家で経年劣化しやすい箇所

次は、家で経年劣化しやすい箇所について解説します。

  • 屋根
  • 外壁
  • 水回り

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

1.屋根

屋根は紫外線や風雨にさらされやすく、劣化が進行しやすい場所です。劣化が進むと、屋根材を保護している塗膜も損傷し、雨漏りや漏電の原因となる可能性があります。

しかし、屋根は普段目にする機会が少なく、劣化に気づきにくいため、屋根の状態を定期的にチェックすることが大切です。年に数回、2階の窓から見える範囲を確認しましょう。また、確認する際には、雨漏りや変色、サビ、屋根材の割れや瓦のずれなどに注意してください。

2.外壁

築10年を超えると、家の外観や設備に劣化が目立ち始めます。外壁や屋根にはひび割れやサビ、塗装の剥がれが見られ、水回り設備の劣化も進行します。

これらの兆候を見逃さず、早めの対処が建物全体の寿命を延ばすポイントです。たとえば、塗装の剥がれやチョーキング(塗装表面に現れる白い粉)は、水分が壁内部に浸透する原因となり、劣化をさらに招く可能性があります。

3.床

日常生活のなかで必然的に発生するキズやよごれは、床の見た目だけでなく機能にも影響します。フローリングの場合、定期的なワックスがけは美観を保つだけでなく、表面を保護する役割も果たします。

また、掃除機をかけた後に拭き掃除をすると、よごれが床材の隙間に蓄積するのを防ぐため効果的です。一方、キッチンや洗面所といった湿気が多い場所の床は、注意が必要です。

湿気は床材の腐食を早め、場合によってはシロアリの発生や腐朽菌の繁殖を促します。床を押して沈む場合は、シロアリが発生して活動している可能性があるため、専門家に相談してみてください。

4.水回り

台所、お風呂場、トイレなど、毎日使用するこれらの場所は水漏れが発生しやすく、築20年を超えるとリスクが高まります。水漏れの多くは排水管の劣化や破損が原因であり、放置しておくと床下部分に湿気がこもり、カビやシロアリなどの害虫が発生します。

そのため、排水管や水道管など、目に見えない部分のチェックは、専門業者による詳細な検査がおすすめです。また、キッチンではガスコンロ周りの油よごれが積み重なり、劣化を早めるため、こまめな清掃が欠かせません。

なお、水漏れが疑われる場合は、すべての蛇口を閉めて水道メーターを確認すると、隠れた漏れを発見できます。水道を使用していないにもかかわらずメーターが動いていたら、すみやかに対処しましょう。

家の寿命を延ばして長く住み続けるコツは3つ

家の寿命を延ばして長く住み続けるコツは3つ

次は、家の寿命を延ばして長く住み続けるコツについて解説します。

  • 日常的なクリーニング
  • 定期的なメンテナンス
  • 早めの修復

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

1.日常的なクリーニング

定期的な清掃により、家の内外を清潔に保つだけでなく、潜在的な問題を早期に発見する機会が増えます。たとえば、定期的な清掃を通じて修理が必要な箇所を見つけて対処すれば、大きな損傷を防げます。

さらに、水回りの設備や外壁の状態にも注意が必要です。日常的に使用するため、劣化が進みやすく、適切なメンテナンスを怠ると大規模な修繕になりかねません。

そのため、定期的な掃除は、単によごれを落とすだけでなく、設備の機能や安全性にも目を向けることが大切です。

2.定期的なメンテナンス

外壁の目地部分や雨どい、玄関扉、サッシなど、外部の環境にさらされている箇所は、定期的な点検が欠かせません。必要な補修を実施すれば、水漏れや損傷のリスクを軽減できます。

また、フローリングのたわみや軋み音がする場合、床材の損傷や老朽化が進んでいる可能性が高いです。そのため、定期メンテナンスで修理や張り替えを実施すれば、安全かつ美しい住空間を保てます。

3.早めの修復

日常生活のなかで発生する小さなキズも、放置すれば大きなダメージに発展するため、早期の適切な対処が欠かせません。近年、多くの工務店やハウスメーカーが、小規模なリペアサービスを提供しているため、破損が深刻化する前に利用するのがおすすめです。

さらに、災害が多い日本では、住宅を保護するために保険への加入も検討しましょう。

家の寿命を感じた場合の選択肢は3つ

家の寿命を感じた場合の選択肢は3つ

次は、家の寿命を感じた場合の選択肢について解説します。

  • 全面リフォーム
  • 建て替え
  • 売却

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

1.全面リフォーム

全面リフォームは、柱などの既存の構造体は保持しつつ、内装や設備を一新します。国土交通省によると、全面リフォームの費用は約500万円〜2,500万円が目安であり、工期はおおよそ1〜2か月です。

この方法のメリットは、必要な部分だけを選んで改修するため、全体的なコストを抑えられます。さらに、建て替えに比べて工事期間が短く、予算に応じた工事内容の選択が可能です。

一方、デメリットとしては、大幅な間取りの変更が難しい点や、建物の状況によっては耐震性や断熱性の向上に追加費用が必要になる場合があります。

2.建て替え

建て替えは、古い構造体を完全に解体し、新しい基準に沿って家を一から建て直します。築30年を超える住宅では、部分的なリフォームでは対応しきれない問題が多いため、建て替えによって根本的な改善が必要です。

建て替えの費用は約2,200万円〜3,500万円が目安で、解体費用や新築工事費、仮住まいと2回の引っ越し費用が含まれます。また、すべて新しい構造になるため、耐震性や断熱性が最新の基準で保証され、間取りの完全なカスタマイズが可能な点がメリットです。

しかし、デメリットとして、新築にかかる税金や高額な費用、長い工期、仮住まいへの一時移転などがあげられます。

3.売却

新たな生活環境を求めて引っ越しや移住を考えている方は、住宅の売却も検討しましょう。売却によって得られる資金は、新しい住宅の購入や住み替えのための予算に充てられます。

さらに、固定資産税などの維持に必要な税金の支払いから解放されるのも、大きなメリットです。ただし、住宅の劣化や損耗が進んでいる場合、市場での評価が低く、望む価格で売却できない可能性があります。

このため、売却を検討する際には、現在の住宅市場の状況をよく調査し、不動産専門家と相談するのがおすすめです。

なお、古家付き土地の売却については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:【売り主必見】古家付き土地とは?売却するメリットやデメリット、注意点をわかりやすく解説!

家の寿命でよくある3つの質問

家の寿命でよくある3つの質問

最後に、家の寿命でよくある質問について紹介します。

  • 質問1.家をスムーズに売却する方法は?
  • 質問2.日本の住宅の寿命が短いと言われる理由は?
  • 質問3.建売住宅と注文住宅の寿命は違うの?

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

質問1.家をスムーズに売却する方法は?

家をスムーズに売却する方法は、以下のとおりです。

  • 不動産業者に買取を依頼する

築年数が長くなるほど売却は困難となるが、不動産業者なら寿命が近い住宅でも買い取ってくれる可能性がある。ただし、市場価値より低い価格での買取となる場合が一般的で、急いで売りたい場合に適している

  • 古家ありの土地のまま売却する

リフォームやリノベーションを希望する買い手を引きつけやすい。さらに、最低限の修繕のみ実施し、買い手が自分好みにカスタマイズできる

  • 住宅診断(ホームインスペクション)を受ける

住宅の状態を第3者が評価すると、買い手の不安を取り除ける。この診断で、物件の問題点や耐震性能・住宅性能が明らかになるため、買い手はより安心して購入できる

質問2.日本の住宅の寿命が短いと言われる理由は?

日本の住宅の寿命が短いと言われる理由としては、以下があげられます。

  • 歴史的背景

第2次世界大戦後、急速に再建された住宅は、一時的な避難所としての機能を果たすのが主な目的であり、長期間住み続けるための構造ではなかったため、寿命が短い

  • 質よりも価格重視の建築

高度経済成長期には住宅ローンの普及とともに、サラリーマンの増加により住宅需要が急増した。それに対応し、コストを抑えるために安価な建材の化学合成接着剤を使用するケースが多く、接着剤の劣化は住宅の寿命を大幅に短縮している

  • 中古市場の低活性化

海外では中古住宅市場が活発であり、リフォームによる価値向上が一般的。しかし、日本では新築を好む文化が強く、中古住宅の価値が低下しやすいため、中古住宅の需要が少なく、住宅が経年で劣化すると容易に取り壊されやすい

質問3.建売住宅と注文住宅の寿命は違うの?

建売住宅と注文住宅の寿命には、一般的に大きな違いはありません。どちらの住宅タイプも同じ建築基準法に則って建てられ、建物の安全性や耐久性に一定の保証があるためです。

さらに、時代に応じて更新される耐震基準や建材、施工技術の進歩は、どちらの住宅形態にも同様に適用されます。また、住宅品確法にもとづく10年間の保証がついています。

そのため、期間内に問題が発覚した場合、修復が保証されており、早期劣化の防止が可能です。

まとめ

まとめ

本記事では、家の寿命についてや経年劣化しやすい箇所、長く住み続けるコツ、寿命を感じた場合の選択肢について解説しました。

家の寿命は、木材や鉄骨、鉄筋コンクリートなどの材質による特性によって異なります。また、メンテナンスや修繕も建物の寿命に大きな影響を与える要素の1つです。そのため、定期的な清掃を通じて、家の各所に異常がないか日頃からチェックするようにしましょう。

また、家の寿命を感じたら、全面リフォームや建て替え、売却の選択肢があります。全面リフォームや建て替えは、家を一新できますが、高額な費用が必要です。

もし、資金の準備が難しい場合や引っ越しを検討している場合は、売却もおすすめの方法です。ただし、住宅の劣化や損耗が進んでいる場合は、望む価格で売却できない可能性があります。

なお「ビリーフ株式会社」は不動産の買取・仲介だけではなく、不動産に関するさまざまなご相談を承っております。

不動産の購入時や売却時のわかりにくい諸費用や流れについても丁寧にご説明させていただきますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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