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2026.01.15
リスクを回避!実家が汚い状態を改善するための3つのポイント

帰省するたびに実家の汚い現実に直面して、どう切り出せばよいか悩む方は非常に多いです。単に見栄えが悪いだけでなく、高齢の親が転倒したり火事になったりするリスクがあるため、早急な対策が必要となります。実家が汚い背景にある原因としては、以下があげられます。
- 原因①身体的な筋力や認知機能の低下
- 原因②「物を大切にする」という価値観の固執
- 原因③セルフネグレクトや孤独感の影響
親の健康を守るためには、無理強いせずに心理的な壁を取り払うアプローチが大切です。環境を整えることで、怪我を未然に防げるだけでなく、将来の遺品整理の負担も大幅に軽減できます。
この記事では、実家が汚い環境を放置すると発生するリスクや原因、改善するためのポイントを解説します。また、よくある質問も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

実家が汚い環境を放置すると発生する3つの重大なリスク

実家が汚い状態を放置することは、親の健康と安全を脅かすだけでなく、家族全員の将来に大きな負担がかかります。多くの人が「いつかやればいい」と考えがちですが、放置する時間が長いほど状況は悪化します。ここでは、汚れた住環境がもたらす具体的なリスクを詳しく解説します。
リスク①室内での転倒事故や怪我
床に物が散乱している状態は、高齢の親にとって致命的な事故の引き金となりかねません。消費者庁では、高齢者の不慮の事故の多くが住宅内で発生しており、その中でも転倒による骨折は寝たきりの原因になりやすいといわれています。
足元が見えないほど物が溢れていると、少しの段差やコードに足を引っかけてバランスを崩しやすくなります。まずは親の動線を確保するために、床にある物を取り除くことから始めなければなりません。
リスク②ホコリによる火災や健康被害
コンセント周りにホコリが溜まると、トラッキング現象による火災が発生するリスクがあります。また、大量の不用品は害虫やカビの温床になり、アレルギー症状や呼吸器疾患を引き起こす要因にもなり得ます。
古い新聞紙や衣類が山積みになっている部屋では、一度火が出ると燃え広がるスピードが非常にはやいです。親の命を守るためには、燃えやすい物を減らして清潔な空気を保つ環境作りが欠かせません。
リスク③将来的な遺品整理の金銭的・精神的負担
家が物で溢れていると、いざという時の片付け費用が跳ね上がります。専門業者に依頼する場合、ゴミの量に比例して料金が高くなるため、元気なうちに不用品を処分しておきましょう。
◆片付け費用の目安表
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部屋の間取り |
作業人数 |
費用の目安 |
|
1K・1DK |
1〜2名 |
3万円〜10万円 |
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2LDK・3DK |
3〜5名 |
15万円〜30万円 |
|
4LDK以上 |
5名〜 |
30万円〜 |
このように、汚い実家を放置することは経済的な損失にもつながります。親が元気なうちに「生前整理」として一緒に向き合い、将来のトラブルを未然に防ぎましょう。
実家が汚い状態を劇的に改善するための3つのポイント

実家を片付ける際に、無理やり物を捨てようとすると親の反発を招き、親子関係が悪化してしまいがちです。スムーズに進めるためには、親の心理的なハードルを下げながら、段階的に進めることが成功の鍵となります。具体的にどのような手順で進めるべきか、大切なポイントを解説します。
ポイント①親の気持ちを否定せずに共感から入る
片付けをはじめる前に、まずは親の話をじっくり聞くことが大切です。親にとって物は「思い出」そのものであり、他人から見ればゴミでも本人には大切な財産であるケースが多々あります。
「汚いから捨てて」と命令するのではなく、「お父さんとお母さんが安全に暮らしてほしいから」という愛情を伝えましょう。感情的にならずに、相手のペースを尊重する姿勢を見せれば、親のガードが少しずつ下がっていきます。
ポイント②玄関やトイレなど狭い場所から着手する
いきなり居間や寝室などの広い場所を片付けようとすると、作業量の多さに挫折してしまいます。まずは玄関やトイレ、洗面所といった「毎日必ず使う狭いスペース」からはじめましょう。
狭い場所であれば短時間で成果が見えるため、親も達成感を得やすく、次の場所を片付けるモチベーションにつながります。1つ成功体験を積めば、家全体の整理整頓に対する抵抗感を減らしていけます。
ポイント③自治体の回収サービスやプロの力を活用する
大量の不用品を自力で処分するのは、時間も労力もかかりすぎるため現実的ではありません。自治体の粗大ゴミ回収サービスを利用したり、リサイクルショップに出したりして、効率よく物を減らしましょう。
自分たちだけでは手が付けられないほど深刻な状況であれば、プロの整理業者に頼るのも1つの方法です。第三者が介入すれば、親子間での感情的な対立を防ぎ、短期間で一気に住環境を改善できるメリットがあります。
なお、ゴミ屋敷の片付けで業者を選ぶ際のポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:ゴミ屋敷の片付けで業者を選ぶ際のポイントは7つ|業者に依頼する際の流れも詳しくご紹介!
実家が汚いと感じる背景にある主な原因

多くの家庭で実家が汚くなってしまうのは、単なる怠慢ではなく、加齢に伴う様々な変化が複雑に絡み合っているからです。ここでは、主な原因を3つの項目にまとめました。
原因①身体的な筋力や認知機能の低下
歳を重ねると重い物を運ぶのが困難になり、ゴミ出し自体が大きな負担となってしまいます。また、視力が衰えることで小さな汚れに気づかなくなったり、認知機能の低下により「捨てる・残す」の判断ができなくなったりします。
親がわざと汚しているわけではなく、物理的にできなくなっている可能性を考慮しなければなりません。足腰が弱っている場合は、ゴミ出しをサポートしたり、自治体の支援制度を利用したりする方法を検討しましょう。
原因②「物を大切にする」という価値観の固執
戦後や高度経済成長期を経験した世代にとって、物を捨てることは「悪」であるという価値観が根強く残っています。「もったいない」という精神が強すぎるあまり、壊れた家電や使わない衣類を手放せなくなっています。
このような価値観の違いを理解せずに正論をぶつけても、解決には至りません。リサイクルに出したり、誰かに譲ったりするなど、単に「捨てる」以外の選択肢を提示すれば、納得してもらえる場合があります。
原因③セルフネグレクトや孤独感の影響
配偶者との死別や社会との接点の喪失により、自分の生活に無頓着になる「セルフネグレクト(自己放任)」に陥っているケースもあります。気力が低下すると、掃除や整理整頓をする意欲が完全に失われてしまいます。
家が汚いのは、親からの「助けてほしい」というサインの場合もあります。まずは、こまめに連絡を取り、親の心の健康状態を確認することからはじめましょう。外部との交流を増やすことで、暮らしを整える意欲が回復する場合も少なくありません。
実家が汚いでよくある3つの質問

実家が汚いでよくある質問をご紹介します。それぞれ詳しくみていきましょう。
質問①親が「まだ使える」と言い張って一切捨てさせてくれない場合は、どうしたらいいですか?
親が「まだ使える」と主張する場合は、無理に捨てることを強要せず、まずは「今使っている物」と「保管する物」を分ける作業からはじめましょう。無理に捨てさせようとすると、親は自分の価値観を否定されたように感じて、心を閉ざす場合があります。
このため、一年間一度も触れなかった物は手放すというルールを親子で話し合いしましょう。物の価値を肯定しつつ、必要としている人に譲ったり、リサイクルに回したりする廃棄以外の選択肢もあります。親の自尊心や思い出を尊重する姿勢を見せ続ければ、頑なだった心が解けて少しずつ片付けに協力的な態度へと変わっていきます。
質問②遠方に住んでいるため、頻繁に帰省して片付けを手伝えない場合は、どうすべきですか?
頻繁な帰省が難しい場合は、整理業者や家事代行などのプロへ依頼する方法が現実的です。自分たちだけで抱え込まず、外部の力を借りると短期間に劇的な改善が見込めます。
プロが第三者として介在すれば、親子間での感情的な対立を防ぐ効果も得られます。また、実家の自治体にある地域包括支援センターへ相談して、ゴミ出し支援などの公的サービスが活用できるか確認してください。普段から電話で親と意思疎通を図り、片付けの計画を共有しておきましょう。
質問③片付けにかかる費用は誰が負担するのが一般的ですか?
基本的には親の資産から捻出するのが一般的ですが、実際には子供が全額または一部を負担するケースも珍しくありません。親に十分な貯蓄がない場合や、子どもが将来の遺品整理の負担を減らしたいと考える際に、子ども側が支払う選択がなされる傾向にあります。
また、自治体によっては、高齢者向けに片付けの補助金制度を設けているケースが存在します。全額を家族だけで負担する前に、一度実家の市区町村窓口へ問い合わせて、利用可能な支援がないか確認しましょう。
実家を片付けて親の安全な暮らしを守ろう!

実家が汚い問題に向き合うことは、親への深い愛情を示す大切な行動です。まずは親の価値観を尊重して、一緒に心地よい空間を作るプロセスを楽しむ姿勢で取り組んでください。
片付けを成功させるためには、以下のポイントを意識して進めましょう。
- ポイント①親の気持ちを否定せずに共感から入る
- ポイント②玄関やトイレなど狭い場所から着手する
- ポイント③自治体の回収サービスやプロの力を活用する
住環境が整えば、親の生活の質は向上して、自分の将来的な負担も軽くなります。また、自分たちだけで抱え込まず、外部の力を借りると短期間に劇的な改善が見込めます。プロが第三者として介在すれば、親子間での感情的な対立を防ぐ効果も得られるため、検討してみてください。

