2025.09.01

特殊清掃の費用相場はいくら?料金相場と安く抑える3つの方法をご紹介!

特殊清掃の費用相場はいくら?料金相場と安く抑える3つの方法をご紹介!

身近な方が亡くなった際、特殊清掃が必要な状況に直面するケースがあります。しかし、どれくらいの費用がかかるのか、どうやって業者を選べば良いのか分からず、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

特殊清掃は通常のハウスクリーニングとは異なり、専門的な知識と技術を要するため、料金体系が複雑になりがちです。本記事では、特殊清掃の料金相場を分かりやすく解説します。特殊清掃に関する不安を解消し、適切な選択をするためにぜひ最後までお読みください。

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特殊清掃の費用相場とは?

特殊清掃の費用相場とは?

特殊清掃の費用は、現場の状況によって大きく変動します。ここでは、特殊清掃の費用を構成する主な要素について、3つの視点から詳しく解説します。

それぞれの作業内容や料金の目安を知ると、見積もりを比較検討する際の判断材料になるでしょう。

1. 間取り別の特殊清掃費用相場

特殊清掃の費用は、部屋の間取りに大きく左右されます。部屋が広くなるにしたがって作業範囲も拡大し、清掃時間や人件費がかさむため、料金が高額になりがちです。

また、孤独死などで汚染が広範囲に及んでいるケースでは、同じ間取りでも費用が大きく異なるケースも珍しくありません。間取りと費用の相場は、以下をご参照ください。

  • 1R・1K: 約3万円〜30万円
  • 1DK〜3LDK: 約7万円〜50万円
  • 4LDK以上: 約20万円〜60万円以上

ただし、上記の相場はあくまで目安です。故人の発見までの日数や汚染の進行度合いによって、費用は大きく変動します。汚染が床下や壁の内部にまで及んでいる場合は、解体作業が必要となるため、さらに高額になる可能性も考慮しておきましょう。

なお、事故物件については、こちらの記事でご紹介しています。

関連記事:【プロが教える】事故物件とは?契約で後悔しないための3つの注意点をご紹介! | ビリーフ株式会社

2. 作業内容別の特殊清掃費用相場

特殊清掃の費用は、どのような作業が必要かによっても決まります。通常の清掃では対応できない特殊な作業にはそれぞれ料金が設定されているため、現場の状況に応じて必要な作業を組み合わせて、最終的な料金が算出されるのです。

以下の相場を目安にしてください。

  • 体液・血液の除去: 約3万円〜10万円
  • 汚染物の撤去(布団など): 約5,000円〜1万円/枚
  • 畳の撤去: 約3,000円〜9,000円/枚
  • 除菌・消毒: 約1万円〜3万円
  • オゾン脱臭機による消臭: 約3万円/日〜
  • 害虫駆除: 約1万円〜

作業は単独で行われるケースは少なく、現場の状況に合わせて複数組み合わせて行われるのが一般的です。特に、腐敗臭の原因となる雑菌やウイルスを完全に除去するには、専門的な機材や薬剤を使用した消臭・除菌作業が不可欠です。

3. 特殊清掃費用を決めるその他の要素

特殊清掃の費用は、間取りや作業内容以外にも、複数の要素によって変動します。これらの要素を理解しておくと、見積もり額が適正かどうかを判断する材料になるでしょう。

死後の経過日数: 発見が遅れるほど、体液や腐敗物が建材の奥深くまで染み込み、臭いがこびりつきます。これにより、解体作業や特殊な消臭作業が必要となり、費用が高額になります。

汚染の範囲: 汚染が特定の場所(例:ベッドや浴槽など)に限定されている場合は、比較的安く抑えられるでしょう。しかし、部屋全体や隣接する部屋、床下にまで広がっていると、大がかりな作業が必要となり、費用が大幅に上がる傾向です。

付随する作業: 特殊清掃と同時に遺品整理や不用品回収を依頼する場合、これらの費用が加算される仕組みです。また、壁紙や床の張り替えといった原状回復工事が必要な場合も、別途費用が発生します。

業者の料金体系: 業者によって、料金設定やパックプランの有無、人件費、車両費などが違うため、同じ現場でも業者によって見積もり額に大きな差が出る場合があります。

特殊清掃の費用を抑える3つの方法

特殊清掃の費用を抑える3つの方法

特殊清掃の費用を少しでも抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。ここでは、特殊清掃の費用を軽減するための具体的な方法を3つ紹介します。

1.複数の業者に相見積もりを取る

特殊清掃の費用は業者によって異なります。そのため、複数の業者から見積もりを取るのが最も効果的な方法です。

見積もりを比較する際には、単に料金の安さだけでなく、作業内容の内訳や追加料金の有無、担当者の対応などを総合的に判断することが重要です。不明な点があれば、納得いくまで質問しましょう。

なお、事故物件の買取相場と業者選びのコツについては、こちらの記事でご紹介しています。

関連記事:事故物件の買取で悩む前に!買取相場と失敗しない業者選びのコツ3つをご紹介! | ビリーフ株式会社

2.できるだけ早く依頼する

特殊清掃の料金は、時間との勝負でもあります。孤独死などで汚染が発生した場合、時間が経つほどに腐敗が進み、体液や臭いが建材に深く染み込んでしまうためです。

早期に依頼すると、清掃範囲を最小限に抑え、解体工事などの大がかりな作業を回避できる可能性が高まります。また、害虫の大量発生も防げるため、駆除費用も抑えられるでしょう。

3.保険や補助金制度を活用する

ご自身や故人が加入していた保険に、特殊清掃費用をカバーできる特約が付いている場合があります。火災保険の「家主費用特約」や生命保険の死亡保険金などが一例です。

また、自治体によっては、特殊清掃にかかる費用に対する補助金制度を設けているところもあります。まずは、保険会社や自治体の窓口に相談してみるのがおすすめです。

特殊清掃の費用でよくある3つの質問

特殊清掃の費用でよくある3つの質問

特殊清掃に関する疑問は尽きないものです。ここでは、特殊清掃を依頼する際によくある質問を3つ紹介します。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

質問1. 遺品整理と特殊清掃は同時に依頼できますか?

多くの特殊清掃業者は、遺品整理や不用品回収をまとめて依頼できるサービスを提供しています。なぜなら、遺品整理と特殊清掃は密接に関連しているためです。特殊清掃を行うには、汚染された遺品や家財を撤去する必要があります。

同時に依頼すれば、複数の業者に依頼する手間が省け、作業をスムーズに進められるのがメリットです。ただし、料金体系が複雑になる場合もあるため、見積もりの内訳をしっかりと確認することが大切です。

質問2. 特殊清掃後に臭いが残ることはありますか?

特殊清掃を専門とする業者は、オゾン発生器や専門的な薬剤を用いて、悪臭の原因となる物質を分解・除去します。しかし、汚染が建材の奥深くまで浸透している場合や、特殊な状況下では、完全に臭いを消し去るには時間が必要です。

信頼できる業者であれば、作業前に臭気の分析を行い、適切な消臭プランを提案してくれます。

質問3. 特殊清掃業者の選び方は?

特殊清掃業者を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしましょう。

  • 明確な料金体系

見積もりの内訳が明確で、追加料金の有無について丁寧に説明してくれる業者が望ましい

  • 豊富な実績と専門性

特殊清掃の実績が豊富で、専門的な知識と技術を持つ業者であれば、どのような状況にも柔軟に対応できる

  • 資格や許可の有無

遺品整理や不用品回収を同時に依頼する場合は、「一般廃棄物収集運搬業許可」など、必要な資格や許可を保有している

まとめ

まとめ

特殊清掃の費用は、間取りや汚染の程度、作業内容によって大きく変動するため、明確な相場を把握するのは簡単ではありません。しかし、現場の状況を正しく把握し、料金の内訳を理解すれば、費用を適正に判断する手助けになります。

特殊清掃の費用に関するお悩みや、現場の状況に応じた最適なプランをお求めなら、専門業者へ相談するのが確実です。各社のサービス内容や料金体系を比較し、あなたのニーズに最も合った信頼できるパートナーを見つけるのが、金銭的負担を軽減し、精神的な安心を得るための鍵となります。

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