2025.11.13

【プロが解説】5つの要因で費用は決まる!特殊清掃の料金相場

【プロが解説】5つの要因で費用は決まる!特殊清掃の料金相場

特殊清掃の料金は、画一的なものではなく、現場の状況によって大きく変動します。料金が決まる仕組みを理解し、信頼できる業者へ適正価格で依頼するのが大切です。

特殊清掃の料金を適正価格に抑えるために、以下の3つのステップで依頼しましょう。

  • ステップ①複数の業者へ相見積もりを依頼する
  • ステップ②見積書の内訳を詳細に確認する
  • ステップ③遺品整理や不用品買取を同時に相談する

本記事では、特殊清掃の料金相場を決定づける要因から、依頼までの具体的なステップ、特殊清掃の料金相場と作業内訳を詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

監修者

特殊清掃の料金を左右する5つの要因

特殊清掃の料金を左右する5つの要因

 

特殊清掃の料金は現場の状況によって大きく変動します。なぜなら、汚染の度合いや作業の難易度によって必要な工程が全く異なるためです。この章では、料金を決定づける5つの要因について解説します。

要因①発見までの日数と室内の状況

特殊清掃の料金を左右する最大の要因は、発見までの日数と室内の状況です。発見が遅れるほど、体液や汚染物質が床下や壁紙の内部まで浸透し、作業の難易度が上がります。

 初期段階であれば表面的な清掃と消臭で済む場合もあります。しかし、日数が経過しているほど、解体やリフォームに近い作業が必要となり、料金は高額になるのが一般的です。

要因②汚染の範囲と建材への影響

汚染が広がっている範囲も料金に直結します。例えば、ベッドの上だけなのか、床や壁、さらには階下まで影響が及んでいるのかで、清掃にかかる作業量は全く異なります。

 フローリングや畳、壁紙(クロス)などは、内部まで汚染が浸透している場合、表面的な清掃では臭いが取れません。フローリングやクロスの交換や床の解体が必要になるケースがほとんどです。

要因③ゴミ屋敷・残置物の量

特殊清掃が必要な現場は、同時にゴミ屋敷化している場合も少なくありません。大量のゴミや残置物(家財道具)があると、まずそれらを搬出しなければ清掃作業に入れません。 

ゴミの量が多いほど、分別や搬出にかかる人件費や廃棄物処理費用が追加で発生します。遺品整理も同時に行う場合は、整理作業も見積もりに加算されます。

なお、ゴミ屋敷の片付けで業者を選ぶ際のポイントについて知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。

関連記事:ゴミ屋敷の片付けで業者を選ぶ際のポイントは7つ|業者に依頼する際の流れも詳しくご紹介! | ビリーフ株式会社

要因④害虫の発生状況と駆除作業

発見が遅れた現場では、ウジやハエなどの害虫が大量に発生しているのが一般的です。害虫は、汚染をさらに広げる原因にもなります。 

特殊な薬剤を使用した害虫駆除作業が必要となり、状況が深刻であるほど、駆除費用も加算されます。安全かつ衛生的に作業を進めるためにも、害虫駆除は欠かせない作業です。

要因⑤建物の構造(エレベーターの有無など)

作業現場の建物の構造も、見積もりに影響を与える要素です。例えば、エレベーターがないアパートやマンションの高層階では、機材の搬入や汚染物の搬出に手間がかかります。 

階段を使用して、人力での搬出が必要になると、作業時間と人員が多く必要になるのです。その結果、人件費が料金に上乗せされる場合があります。

特殊清掃の費用を抑えるための3つのステップ

特殊清掃の費用を抑えるための3つのステップ

特殊清掃は高額になりやすいからこそ、少しでも費用を抑えたいと考えるのは当然です。ここからは、費用の負担を軽減し、適正価格で依頼するために実践すべき3つのステップを紹介します。

ステップ①複数の業者へ相見積もりを依頼する

特殊清掃の費用を適正価格に抑えるために、最も重要なのは「複数の業者から相見積もりを取る」です。料金体系は業者によって異なり、同じ現場でも見積もり額に差が出る場合が多々あります。 

最低でも3社程度から見積もりを取り、料金だけでなく、作業内容や対応の丁寧さも比較検討しましょう。

ステップ②見積書の内訳を詳細に確認する

提示された見積書は、総額だけを見るのではなく「どのような作業にいくらかかるのか」という内訳を詳細に確認してください。 「清掃作業一式」といった曖昧な記載ではなく「特殊清掃費」「消臭・除菌費」「遺品整理費」「廃棄物処理費」などが具体的に記載されているかチェックします。

不明瞭な点は必ず質問し、納得できる説明を求めましょう。

ステップ③遺品整理や不用品買取を同時に相談する

特殊清掃と合わせて遺品整理も必要な場合、別々の業者に依頼すると、費用が割高になります。多くの特殊清掃業者は遺品整理にも対応しているため、同時に依頼すれば人件費や車両費をまとめることが可能です。

また、価値のある家財が残っているなら、買取を相談すれば清掃費用と相殺できるかもしれません。

なお、遺品整理の一般的な手順については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

関連記事:遺品整理とは?一般的な手順や事前に確認すべき重要事項をご紹介! | ビリーフ株式会社

【間取り別】特殊清掃の料金相場と主な作業内訳

【間取り別】特殊清掃の料金相場と主な作業内訳

特殊清掃の料金は、現場の状況によって大きく変動します。以下の表は、あくまで目安となりますが、間取り別の相場観を知っておくのも大切です。 

◆特殊清掃の料金相場(目安)

間取り

料金相場

ワンルーム・1K

50,000円 ~

1DK・1LDK

100,000円 ~

2DK・2LDK

150,000円 ~

3DK・3LDK以上

200,000円 ~

上記は、比較的軽度な汚染の場合です。汚染が深刻な場合やゴミ屋敷状態の場合は、この限りではありません。

ゴミの量、汚染状況、必要な作業内容によって料金は大きく変動する点に留意してください。

なお、特殊清掃の費用相場については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。

関連記事:特殊清掃の費用相場はいくら?料金相場と安く抑える3つの方法をご紹介! | ビリーフ株式会社

特殊清掃の主な作業内訳

特殊清掃の主な作業内訳

特殊清掃の見積もりには、以下の作業費用が含まれます。どこまでの作業が必要かによって、総額が変動するため、基本的な作業内容を理解しておくと、見積もりを正しく判断する助けになるでしょう。

◆主な作業内容

作業名

作業内容

特殊清掃費

体液や血液、汚物などの除去、汚染箇所の清掃作業

消臭・除菌費

専用の薬剤やオゾン脱臭機などを使用して、強烈な死臭や腐敗臭の除去

害虫駆除費

ウジ、ハエなどの害虫駆除

遺品整理・残置物撤去費

室内の家財やゴミを分別、梱包、搬出

廃棄物処理費

搬出したゴミや家財を法律にもとづいた適正な処理

リフォーム・原状回復費

汚染が深刻で清掃だけでは対応できない場合の床材や壁紙の解体、張り替え

業者に見積もりを依頼する際は、上記の作業内訳が具体的に記載されているかを確認しましょう。どこまでの作業が含まれていて、何がオプション(別途費用)になるのかを明確にしなければ、後で追加請求のトラブルにつながる可能性があります。

特殊清掃の料金についてよくある3つの質問

特殊清掃の料金についてよくある3つの質問

特殊清掃の料金についてよくある質問を3つ紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。

質問①見積もり後に追加料金が発生するケースはありますか?

信頼できる業者は、現地調査に基づいた詳細な見積もりを提示し、原則として追加料金は発生しません。ただし、見積もり時に見えていなかった床下や壁の内部にまで汚染が及んでいた場合など、予期せぬ事態が発覚して、追加料金が発生する可能性はあります。

追加料金が発生した場合は、必ず作業前に依頼者へ説明と確認があるはずです。見積もり時に「追加料金が発生する可能性」についても確認しておきましょう。

質問②遠方に住んでいますが、立ち会いは必要ですか?

遠方にお住まいで立ち会いが難しい場合、多くの業者では、必ずしも立ち会いを必須としません。鍵の受け渡し方法(郵送やキーボックスの利用など)を相談の上、柔軟に対応してくれるでしょう。

また、作業前後の状況や清掃の仕上がりについては、写真や動画を送付して詳細に報告してもらえます。見積もりを依頼する際に、遠方に住んでいるため立ち会いが難しい旨を伝え、鍵の受け渡しや作業報告の方法について具体的に確認しておきましょう。

質問③賃貸物件の場合、管理会社や大家さんへの連絡は誰がしますか?

賃貸物件で特殊清掃が必要になった場合、依頼者自身(またはご遺族)から管理会社や大家へ連絡します。 具体的な作業(どこまで清掃し、どこからリフォームが必要かなど)については、特殊清掃業者から管理会社へ直接説明してもらう方がスムーズです。

清掃業者とも相談し、誰がどのように連絡を取るかを決めておきましょう。

特殊清掃の料金不安を解消!信頼できる業者へ今すぐ相談しよう!

特殊清掃の料金不安を解消!信頼できる業者へ今すぐ相談しよう!

特殊清掃が必要な事態に直面し、料金への不安を抱えるのは当然です。不安を一人で抱え込まず、専門家の助けを借りるのも大切です。

まずは勇気を出して、複数の業者に現地調査と見積もりを依頼する作業から始めましょう。信頼できる業者であれば、依頼者の状況に寄り添い、必要な作業と費用について丁寧に説明してくれます。

特殊清掃は以下の要因で費用が高くなる場合があるため、注意しましょう。

  • 要因①発見までの日数と室内の状況
  • 要因②汚染の範囲と建材への影響
  • 要因③ゴミ屋敷・残置物の量
  • 要因④害虫の発生状況と駆除作業
  • 要因⑤建物の構造(エレベーターの有無など)

5つの要因がどれだけ当てはまるかによって総費用が大きく変わるため、正確な現地調査と詳細な見積もりが不可欠なのです。特殊清掃業者は、単に部屋をきれいにするだけでなく、遺族の心の負担を軽くする役割も担っています。

適正な価格でしっかりと作業を任せられる業者を見つけ、次の一歩を踏み出しましょう。

監修者

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